二巻で七海がつけていたリストバンドは、「エアロスミス」というバンドの刺繍が入っていました。
そこから、リスカの話へと徐々につながっていくのですが。
そのとき、拓己の回想の中で「映画」のことが出てきましたね。
リストバンド自体は現在実在していないっぽいですが、拓己が見た映画は確かに実在しているようです。
これは、おそらく「アルマゲドン(Armageddon)」という映画なんです。
映画好きのお方はご存知でしょうが、日本でも上映され爆発的ヒットを記録した映画です。
地球に隕石が向かっていて、それを破壊するために宇宙に向かう……という内容ですが。
この映画では、「フィフス・エレメント」などで有名なブルース・ウィリスと、
エアロスミスのヴォーカリストのスティーヴン・タイラー
(七海が「口がビヨヨーンって伸びる人」と形容した人物です/Steven Tyler)の娘、
リヴ・タイラーが主演しています。
そして「アルマゲドン」のエンディングテーマこそ、エアロスミスの
「I Don't Want To Miss A Thing」なんです。
ちなみに映画「スパイダーマン」でもエアロスミスは
「Theme From Spiderman」を提供していますが、時期的に違うと思いますよ。
「I Don't Want To Miss A Thing」は、シングル(12インチです)としても発売されていますが
エアロスミスのベストアルバム「O,YEAH! ULTIMATE AEROSMITH HITS」
にも収録されていますし、アルバム「Just push play」にも収録されています(日本版のみ)。
「アルマゲドン」のサウンドトラックでも聞けます。
プロモーションビデオでは「アルマゲドン」のシーンが挿入されているだけでなく、
空へと向かってゆくスペースシャトルの爆風が吹きぬけるステージで歌っているシーンもあります。
このとき、スティーヴン・タイラーは靭帯裂症がまだ治ってなかったんですって(汗)
エアロスミスは、このシングルが初めての全米No.1シングルなんですって。
曲はストリングスを基調にしたもので、スティーヴン・タイラーの超絶シャウトが縦横無尽に駆け回ります。
ピアノも聞かれますね。
ジョー・ペリー(Gibsonのシグネチャーモデルギターを保有しています/Joe Perry)や
ブラッド・ウィットフォード(プレイは地味だといわれています/Brad Whitford)のギターは裏方に徹したプレイで、
ギターソロはありません。
エアロスミスの曲の中でも、知名度は相当高いと思われます。
さて、この歌詞を深く追求していきますと、
……要するにラブソングだということがよくわかります(笑)
「I don't want to miss a thing」→「お前を見逃したくない」ですから。
「a thing」を「お前のたった一つの行動(でも)」と考えればさらにわかりやすくなります。
なので、「アルマゲドン」を見ることにした拓己たちの行動は大正解ということになります(笑)
歌詞にはあまり追求するところはないので、あえて今度は
「エアロスミス」というバンドの流れを見ていくことにしましょう。
多分、あえてエアロスミスにした理由もあるはずです。
そもそもエアロスミスのここまでの道のりはとんでもないものでした。
ジョーとブラッドは一時(ジョーは五年間、ブラッドは三年間)脱退し、メンバーはドラッグに溺れ、
80年代はまったくヒットしなかった(要するに、エアロスミスは二度ブレイクしたわけです)、
七転八倒なんてもんじゃありません(笑)
この状況を七海に、そして拓己や唯に置き換えて考えてみると……
七海にとっては「いつかは必ず幸せになれる」と、
拓己や唯にとっては「二人が離れたとしても、何によって引き裂かれたとしても、
まためぐり合える」という半ば強引な結論に達することができます(爆)
余談ですが、「Just push play」の四曲目には
「FRY AWAY FROM HERE」という淋しげな曲が収録されています。
「Blackbird」を連想させるようなスライドが、耳に残ります。
「and fly away from here/anywhere,honey i don't care
we'll just fly away from here/our hopes and dreams are out there somewhere」
(そして、ここから飛び立つんだ。/どこだって、心配しないから。
ただここから飛び立つんだ。/希望と夢は、どこか、外にある。)
なんて詞は、「Blackbird」とつながっているような気がしないでもないです。
そしてさらに余談ですが、エアロスミスとB'zはワールドカップ公式コンサートで競演しました。
このとき、スティーヴン・タイラーと稲葉さんは「事故キス」をやってしまったそうです(爆笑)
松本さんはジョー・ペリーからギターにサインをもらっていたそうですし(笑)
B'zは、エアロスミスを聞いたりしてここまで来たようなところがあるようで、
稲葉さんはスティーヴンを尊敬していたり、……まさに「goose bumps」ものだったようですね。
ちなみに、エアロスミスの公式ホームページはこちら。
http://www.aerosmith.com/detect.html
英語版ですが、こっそりB'zの話も出ています。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/Aerosmith/
日本語版は若干更新が遅いような気がしますけどね(汗)