I want...

かすかな幸せの光を求めて彷徨って、光を見つけたとして。
……その光を自分で掴み取る前に消えてしまったとしたら、
僕はどうすればいいのだろう。
その光を見れたことを幸せに思えばいいのか、
それとも光を消したことを幸せに思えばいいのか、
……幸せの光が潰えたことを悲しめばいいのか。

どうすればいいのだろう。

誰かが僕に幸せになって欲しいと望むのなら、
僕はその人自身に幸せが向いてくれるように望みたい。
他人に幸せが向くのを見て幸せに思える人ならば、
もっと幸せになる価値があると思うから。
できることならみんな幸せになって欲しいけれど、
神様だって忙しい。
僕が幸せになれなくたって、それはしょうがないこと。
だけど、君が幸せになれないことを僕はしょうがないなんて思えないんだ。

君には、できる限り幸せでいて欲しい。
いつまでも、笑顔でいて欲しい。
そんな僕の願いをかなえるとしたら、こんな歪んだ世界に
君にはいて欲しくない。
確かに僕は、君にそばにいて欲しいと願った。
……もう、その願いは捨てよう。
もしもそばにいてほしいという願いが叶うのなら、
代わりに君に幸せをくれるように願おう。
君の幸せが、たとえ僕といることだとしても。

一番幸せなことは、僕と君がいっしょにいられて、
ずっと笑っていられること。
それさえ叶うのならば、もう何も言うことはない。
それが叶わないからこそ、僕はこんなに悲しんでいる。
苦しんでいる。
その悲しみや苦しみを、できるだけ君には味わわせたくない。
遙か彼方で君が喜んでいるのであれば、
僕が背負うものは、そんなに重いことはない。
君の気持ちが僕から離れてしまったとすれば、
僕はただ絶望に暮れるのみ。
信じていたものが脆くも崩れ去ると言う現実を知って、
嘆き悲しむのみ。

きっと君は信じていてくれるから。
僕のことを思っていてくれるから。
あえて、僕は君と離れよう。
僕も不本意じゃない。君に誓った言葉は、
決して嘘なんかじゃない。
でも、……君が死ぬか、僕が死ぬかを選ばなければいけないとしたら、
僕は自分の死を選ぶんだ。

……もしも君が、この世界で生きることを望んでいたのであれば、
僕は君を裏切ってしまったんだ。
独りよがりの思考だから、ひょっとしたら君の心の中は
分からないのかもしれない。
……君が望むのなら、痛みを背負ってでも望むのであれば、
君が信じた道を進もう。

君が僕と同じように思っていてくれて、
不本意ながらも同じ選択をしたのであれば。
どうせなら、自分の本意を信じよう。
どちらの本意も、……叶わないとは限らないのかもしれないのだから。
多分君と僕が出会えたくらいの確率で、叶うはずだ。

僕と君が、信じたのなら。

きみと、ふたりで。



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